読みもの

ブログ

相続ブログ(第3回)

第3回:良かれと思った「平等」が地獄を招く?共有名義の落とし穴

はじめに

「兄弟3人、仲良く3分の1ずつ実家を相続しよう」。 一見、公平で平和な解決策に見えますよね。しかし、不動産のプロとして断言します。不動産の共有名義は、将来のトラブルを予約するようなものです。

なぜ「平等に分ける」ことが、後の「地獄」に繋がってしまうのでしょうか。

1. 「全員一致」でないと何もできない

不動産を共有にすると、売却はもちろん、大規模なリフォームや賃貸に出す際にも、原則として共有者全員の同意が必要になります。 最初は仲が良くても、10年後、20年後はどうでしょうか?「一人は売りたいが、もう一人は思い出があるから残したい」と意見が割れた瞬間、その不動産は「誰の手にも負えない塩漬け物件」に変わります。

2. 次の世代で問題が爆発する

本当の恐怖は、共有者の誰かが亡くなった時に起こります。 兄の持分がその子供たちに相続され、弟の持分もその子供たちへ……。数十年後には、一つの実家に対して、面識のない従兄弟同士が10人で権利を持っている、なんて状況が実際に起こっています。こうなると、もうプロでも解決に数年を要します。

3. 解決策は「換価分割」か「代償分割」

「平等に分けたい」という希望を叶える方法は、共有名義以外にもあります。

  • 換価分割: 不動産を売却して、現金を分ける。
  • 代償分割: 一人が不動産を継ぎ、他の兄弟には現金(代償金)を払う。

不動産は「物」として分けるのではなく、「価値」として分けるのが賢明です。

まとめ

「とりあえず共有で」は、問題を次世代に先送りするだけです。 当社では、ご兄弟の意向を汲み取りながら、将来に禍根を残さないための分割シミュレーションを提案しています。「うちは大丈夫」と思う前に、一度客観的なアドバイスを聞いてみませんか?

次回は、「空き家になった実家、売るべきか貸すべきか」の判断基準を公開します。

ブログ一覧に戻る
お問い合わせ