不動産投資について(第二回)
第2回:最強の投資戦略「住みながら投資」の圧倒的なメリット
「住むための家を買うこと」と「投資をすること」。 多くの人は、この2つを全くの別物として考えています。しかし、私はこれらを切り離して考えることこそが、資産形成における最大の損失だと考えています。
「住みながら投資」とは、将来的に値上がり、あるいは価値が維持される可能性の高い「資産性の高い住宅」を、住宅ローンを活用して購入し、自ら住むことです。
なぜ、これがワンルーム投資を遥かに凌ぐ「最強の戦略」と言えるのか。そこには、日本の制度を最大限に活かした4つの圧倒的なメリットがあります。
1. 「超低金利」という最大のレバレッジ
不動産投資の成否を分けるのは「金利」です。 投資用ローンの金利は、一般的に2%〜4%程度。一方、私たちが利用できる「住宅ローン」は、歴史的な低金利が続いており、0%台で借りられることも珍しくありません。
この金利差は、10年、20年というスパンで見ると数百万円、数千万円の差となって現れます。国が国民の持ち家取得を支援するために用意した「世界で最も有利な融資制度」を使わない手はありません。これほど低金利で多額の資金を調達できる手段は、他には存在しないのです。
2. 「住宅ローン控除」が投資効率を跳ね上げる
住宅ローンを利用して家を買うと、年末のローン残高に応じて所得税や住民税が還付される「住宅ローン控除」が受けられます。
例えば、年間数十万円の税金が戻ってくるということは、実質的に「金利負担がほぼゼロ、あるいはプラス」になる期間があるということです。他人に貸す投資物件では1円も受けられないこの恩恵が、自ら住むことで手に入ります。これは、投資の利回りを底上げする強力なブースターとなります。
3. 「3,000万円の壁」という税制の魔法
ここが最も重要なポイントです。 投資用物件を売却して利益(キャピタルゲイン)が出た場合、その利益に対して約20%〜40%の高い税金がかかります。
しかし、自分が住んでいる家(居住用財産)を売却する場合、譲渡所得から最大3,000万円まで控除できる特例があります。つまり、家を売って2,000万円の利益が出ても、税金を1円も払わずに済むケースが多いのです。投資用物件で同じ利益を出しても数百万の税金を持っていかれることを考えれば、その差は歴然です。
4. 「家賃」というコストを「資産」に変える
賃貸に住み続ける限り、家賃は一生消えていく「消費」です。しかし、資産価値の落ちにくい住宅を購入して住むことは、「家賃を払いながら、自分の貯金箱にお金を貯めている」のと同じ状態を作れます。
10年後に売却した際、売却額からローンの残債を引いた手残り(含み益)が1,000万円あれば、それはあなたが10年間、実質的に「家賃タダ」どころか「お金をもらって住んでいた」ことと同義になるのです。
「守り」ながら「攻める」ということ
「住みながら投資」の最大の魅力は、生活の質を一切落とさずに、むしろ向上させながら、着実に資産を築ける点にあります。ワンルーム投資のように、空室に怯えたり、家計を削って持ち出しをしたりする必要はありません。
自分が気に入った、質の高い住環境で毎日を楽しみながら、水面下で着実にキャピタルゲイン(売却益)を育てていく。これが、私が考える最も賢く、最も豊かな不動産との付き合い方です。
では、どんな物件を選べば「負けない」のか。 次回は、東京の不動産市場で勝つためのキーワード、「キャピタルゲイン狙いの重要性」についてお話しします。